県立植物園が目指す植物園像
新潟県立植物園は、平成10年12月に開園しました。19.8haの広大な園内に四季を彩る10万株を超える植物が植栽され、県民の皆様の憩いの場として親しまれています。
新潟県はオオミスミソウ(雪割草)やユキツバキなど約3,000種類の植物が自生する豊かな自然を誇ります。また、植物園の所在する新潟市秋葉区は、シャクナゲやアザレア、ボケなどを代表とする国内有数の花き生産地として知られます。
このような新潟県の自然と園芸産業の特性を生かしながら、「四季を通じた観賞」 「教育・普及」「貴重な植物の保全」「調査・研究」を行うことが当園の使命であるととらえています。
これらの中でも今後5年間は、特に、子どもが楽しみながら自然を学ぶことができる場の提供、また、これまでのツツジコレクションを更に充実させ、美しさだけでなく科学的資料としての意義をもつロードデンドロン・ガーデンの整備などに力を入れていきます 。
教育・普及
- 植物の魅力を伝える展示、解説
- 広報誌やインターネット等による情報提供
- 緑の相談コーナーの開設
- 植物の栽培や園芸文化に関する各種教室の開催
- 講師派遣
- 学校等の教育活動への支援
収集・保全
- ツツジ属植物(アザレア約250品種:日本一、ツツジ属ヤマツツジ類とミツバツツジ類の野生種約50種:日本一)
- ボタン(約180品種)、ツバキ(約250品種)等の園芸品種など
- 絶滅危愼植物(約200種)
調査・研究
- 開花・結実調査
- ツツジ属の園芸品種の起源や系統に関する研究
- 絶滅危惧植物の収集・保全に関する研究
- 環境保全、自然再生に関する研究
- 新潟県の園芸の歴史に関する研究
- 街路樹に関する調査
憩い・観賞
- 新潟の気候・風土にあった植物の植栽
- 四季折々を彩る草花の植栽
- 新潟の園芸文化史を将来につなぐ植栽
- ご家族・友人などとゆったりと過ごせる空間の提供